北方領土の日「2月7日」 [書籍]
2月7日は北方領土の日です。北方四島はいまだにロシアによる不法占拠が続いているのです。詳しくはこちら↓
千島列島最北端の島、占守島の激戦についての書籍を読みかえしてます。
終戦後に行われた占守島での自衛戦闘について貴重な証言記録です。
書籍の扉ページに占守島の概要図が掲載されています。激戦となる竹田浜周辺の地形がよくわかります。
武装解除を進めていた戦車連隊は急遽出動準備を行い、祖国の弥栄を祈りつつ全滅覚悟で敵陣に突入しました。
戦車第十一連隊による最後の戦車戦が行なわれ、ソ連上陸軍に多大な損害を与え北海道占領の企画を放棄させました。
開戦日と古書 [書籍]
今日は日米開戦の記念日(12月8日)です。古書を読む機会が増えています。
「歴史と人物」の増刊号はお気に入りの古書です。太平洋戦争の貴重な資料が満載です。
お気に入りの新書です。軍官僚の問題点考察が鋭いです。当事者が存命中は書けないかも。
古書には真珠湾攻撃隊の参加者についての配置・消息を載せた一覧があります。
6隻の空母から360機が事故もなく発艦したことを考えるとその練度の高さに驚きです。
終戦の日と日本史 [書籍]
今日は78回目の終戦の日です。台風が通過しているので家で戦史を読み返します。
最近は太平洋戦争だけでなく日露戦争についての書籍をよく読みます。
日本海海戦の索敵図は勉強になります。艦隊の動きを予測することの困難さがわかります。
日本艦隊が行ったT字戦法も、巷で流布しているような状況ではないことを知りました。
歴史上その例を見ない艦隊決戦の完勝はその後の海軍の方向性を決めてしまうほどです。
大艦巨砲と艦隊決戦に突き進む原動力は、日本海海戦・完全勝利の成功体験と言えます。
東郷元帥の神格化や強硬派選抜人事による国際社会孤立化と太平洋戦争開戦までの流れも、
過去の歴史の積み重ねの結果なのかもしれません。
戦場漫画シリーズ [書籍]
漫画家の松本零士氏ご逝去の報に寂しさを禁じえません。
氏の描く魅力あふれる乗り物やキャラクターに触発されてきました。
一度読んだら忘れられない強烈なインパクトをもつメカニック描写です。
この四式中戦車「チト」も、戦場漫画シリーズ「鉄の墓標」で知ることができました。
SF「宇宙艦隊旗艦」は戦闘艦らしい無駄のない造形で松本零士氏独特のリアルさです。
航空機はとくに素晴らしく、私の想像する空戦は「戦場漫画シリーズ」を思い浮かべます。
松本零士氏の素晴らしい作品に沢山出合えたことはとても幸運でした。
ありがとうございました。
「開戦日」と読書 [書籍]
12月8日は81回目の太平洋戦争開戦の日です。冬は読書をする時間も増えていきます。
これは元連合艦隊参謀だった方の貴重な戦史研究書です。戦争直後に記述されています。
巻末の作戦地域図を見ながら読み進めると海軍の戦略に対する考え方が明確になります。
重要な箇所は消せるボールペンでマーキングしておきます。後で修正することも出来ます。
ハワイ作戦では先遣部隊の潜水艦から真珠湾を目指して5隻の特殊潜航艇が発進しました。
作成した1/72スケールの甲標的甲型と回天一型です。どちらも終戦まで使用されました。
開戦日から生還困難な特殊潜航艇の実戦投入が採用され、特攻作戦への兆しが見られます。
現在からみても色あせない、鋭い内容の研究書で、著者の洞察力の深さに驚かされます。
「対米強硬派」が主流となる「人事」の画策が、開戦への助走とすれば、その後に続く
海戦での敗北と艦隊決戦での完敗は、近視眼的で画一的な教育にあると看破しています。
終戦の日と読書(2022年) [書籍]
今日は77回目の終戦の日です。お盆休み期間は戦史を読むことが多くなります。
これは戦史叢書「捷号陸軍作戦<1>」です。レイテ決戦についての貴重な資料です。
海軍の捷号作戦(レイテ沖海戦)は有名ですが陸軍の地上戦も多くの教訓を残しています。
レイテ島に派遣された各師団は激闘3ヶ月で敗戦により組織的な抵抗を終えています。
参考にするページに付箋を貼っておきます。当時の勅語が戦勝の雰囲気を表現しています。
航空戦では大東亜決戦機・四式戦「疾風」が活躍し一時的に制空権を確保しています。
レイテ島を決戦場とした理由は海軍側戦果の虚報に上層部が信じてしまった事にあります。
情報戦の失敗(好都合情報の採用)が、重大な結果を招くという教訓を今に遺しています。
戦史と日付け「6月19日」 [書籍]
戦史を研究していると日付けに敏感になります。過去に何が起こったか気になるのです。
6月19日はマリアナ沖海戦が行われた日です。日本海軍最後の空母決戦となります。
戦史叢書を読むと挿図が載っていて、海戦の全体像が明確になります。
マリアナ沖海戦は主力空母の大鳳と翔鶴を失い、日本側の敗北となりました。
1/700スケールの大鳳と翔鶴を比べるため並べて撮影します。
新鋭空母の大鳳は大きなアイランド型の艦橋と傾斜煙突が目を引きます。
空母は攻撃力が高い代りに防御が脆弱ですが、大鳳は甲板を装甲化し防御を高めています。
※写真はハワイ作戦に備えて訓練をおこなう空母「翔鶴」
マリアナ沖海戦では主力空母2隻が、共に敵潜水艦の攻撃で撃沈されています。
潜水艦への有効な対抗策を欠いた状況を放置したことから発生しています。
マリアナ沖の敗戦は現在にも通じる多くの教訓を含んでいます。
戦史・組織の研究 [書籍]
「歴史は繰り返す」の感が強くなる今日この頃です。
戦史から組織の問題を取り上げた書籍を、読み返すことが多くなりました。
軍組織の失敗について、多くの教訓が残されています。鋭い内容の有名な書籍たちです。
とくに、情報参謀だった堀栄三氏の著書は、今でも色あせない、示唆に富む内容です。
現代は、欺瞞や誤情報、プロパガンダが氾濫するため、正確な情報の見極めが困難です。
戦史の教訓は、遠い昔の話ではなく、現在とも密接につながっていると強く感じます。
科学手帳2022 [書籍]
本屋でブルーバックスの「科学手帳」を入手しました。
ブルーバックスの本は昔からお気に入りで収蔵する本の数も多いのです。
スケジュール手帳もブルーバックス本と同じ大きさで使いやすそうです。
手帳の資料編が充実しています。宇宙の歴史はインフレーション時代から表示しています。
メモ帳に物理・数学の有名な公式が載っていると、ペンを取って公式を書きたくなります。
読書の秋にぴったりのアイテムになりそうです。