潜航輸送艇 「まるゆ」 竣工 [模型]
日本陸軍の潜航輸送艇「まるゆ」を完成しました。フジミの1/350艦船模型シリーズの1つです。
「まるゆ」の特徴を見事に捉えた傑作キットだと思います。
※初回限定版には1/700のキットも付属しています。
他の艦艇と大きさを比較できるのでうれしいです。
このような極めてマイナーな艦がキット化されるだけでもありがたいです。
潜水艦を作ることは多くの技術の蓄積が必要でした。
付け焼刃の技術では建造が難しい艦種の筆頭だと思います。
この為、陸軍が潜水艦を作ったことはたぶん、世界でも始めてではないでしょうか。
急に本艇を計画する事になったのは、それだけ海上輸送で痛い目に合った結果だと思います。
※海上輸送の護衛担当は海軍でしたが、輸送船が途中で撃沈されることが大変多かったのです。
なんとしても海上輸送を成功させることに、力を注いだ成果だと思います。
短い期間で計画から建造、そして実際に何度も孤立した島への救援物資の輸送に
成功した実績を考えると驚異的な事だと思います。
輸送という地味な任務の艇ですが、目的地まで到着するまでが大変困難なのです。
戦況から、常に発見されて攻撃される危険性と、長い航海の間で、
荒海や艇の故障などの戦いが強いられるのです。
見れば見るほど、なかなか趣のある艦形です。艦首形状は潜水艦らしさがあります。
物資を積むため、少しグラマーな船体もお気に入りです。
※下の写真は「まるゆ」ではありません。★友情出演です(^^)
海軍の丁型潜もボリュームある艦形が大好きなのです。
艦橋を上から見ると、操舵輪が見えます。
湾内を行き来する艀(ハシケ)で有名な、「大発」の操舵輪を連想してしまいます。
※艀は、湾内にいる船から海岸までの輸送を担当する小型のフネです。
この「まるゆ」という、なんとも控えめながらピッタリの名前と、
直線的な船体ながら、緩やかな丸みをもつ大きなメインタンク、簡素な司令塔などなど、
ノーブルな外観がお気に入りの輸送艇なのです。
なんとも奇妙な来歴を持つ船なんですね。
調べたら試作エピソードには笑ってしまいました(´∀`;
でも活躍するんだから凄い…
by 夏音 (2008-08-06 00:49)
コメント頂き有難うございます。
極めてマイナーな艦なので、キット化はまずされないものと
諦めていました。昔の艦船キット冬の時代のことを思うと
今は良い時代になりました(^^)v
by k_miyazaki (2008-08-06 01:13)