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艦上爆撃機 彗星三三型 竣工 [模型]

フジミの1/72 艦上爆撃機 彗星三三型を完成しました。

古参キットですが、三三型の特徴をつかんだ好キットです。

水冷エンジンの一二型は有名ですが、

空冷の三三型はあまり取り上げられることが無いように思います。

実は三三型は味わい深い機体なのです。

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元々、水冷エンジンを搭載していた機体なので機首は細いのですが、

空冷エンジンを搭載することで生じるギャップを推力式排気管により埋めています。

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気流の乱れを少なくする工夫がされているのです。この辺りは五式戦闘機と良く似ています。

空冷化により、機首周りが重厚な雰囲気となり、より凄みを増しているように思います。

Dscf0093.jpg

三三型は正面面積が増えたにもかかわらず、エンジン換装による馬力向上と、

推力式排気管や空力特性の良い機首形状により、速度の低下は少なかったようです。

それよりも、整備がしやすく扱いやすい機体になったことが大きいのです。

Dscf0082.jpg

彗星は艦上爆撃機としては究極ともいえる小さな機体です。

また、空力的にも抵抗が少ないので艦爆としては驚くほど高速な機体となりました。

Dscf0099.jpg

少ない機数でも、何とか精強な機動部隊に取り付くことができ、

また、精度の高い、濃密な対空砲火を潜り抜けて、

少なからず帰還しえたのも、本機ならではと思います。

Dscf0092.jpg

三三型では、有名なマークがあります。

戦果マーク?のような、大変珍しいものが当時の写真に残されていました。

※日本の攻撃機では、戦果マーク自体が珍しいのです。

    Image1.jpg

三三型のキットにはこのマークは外せないと思います。

Dscf0104.jpg

戦闘機とあまり変わらない小さな主翼には、

艦爆とは思えない高速機となった数々の秘密があります。

このため、数ある海軍機の中でも、この彗星の翼面形状が特に好きなのです。

また、機体側面をみると、空冷エンジンとよく合っていると感じます。

Dscf0088.jpg

当時の艦爆パイロットの手記をよく読みますが、

この彗星を眺めていると、高高度から小さく見える目標に向かってダイブに入り、

高い技量を必要とする一瞬の操作に賭ける、パイロットたちの心情に、

想いを馳せたりするのです。


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夏音

彗星という機体名も浪漫ありますよね、
敵機側にはとんでもないんでしょうけど

あと波型の塗り分け、いい感じですね!
by 夏音 (2008-06-16 23:51) 

k_miyazaki

ナゼか海軍機はロマンチックな機名が多いですね。
※陸軍機は強そうな名前が多いようです。
日本機の色は地味なので、すこし頑張ってみました(^^)v
by k_miyazaki (2008-06-17 21:39) 

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