局地戦闘機 模型 [模型]
海軍の戦闘機の中でも異色の機体といえば、大体この機体は筆頭に上がるようです。
これは局地戦闘機 「雷電」二一型です。雷電は個人的に大好きな機体なのです。
局地戦闘機とは、今日でいうインターセプター(迎撃機)のことです。
砲弾に翼を付けたような独特の機体を、大馬力のエンジンで強引に引っ張っていく様子は、
これまで繊細な日本機を見慣れた眼からみると、特に力強く見えます。
後部から見ると、胴体の後端部分は点で終わっています。(零戦と同じなのです)
零戦を生み出した三菱設計陣による機体であることが判ります。
十分に絞られた機首は速度増加に有効で、大きなエンジンの前面抵抗を減少させるために
採られた手段でした。海軍機としては最速の戦闘機なのです。
雷電の特徴の一つ、強制空冷ファンはキーンという金属音を発し、
ファンが高回転で回る離陸時は、他の戦闘機との違いを強く感じたと思います。
斜め後方から見ると、異色の一つである太い胴体が強調されます。
トランプができると言われた広い操縦席に、搭乗員はみな驚かされたとのことです。
様々な伝説をもつ雷電は、迎撃機として大きな活躍をしました。
高高度に素早く上がらなければならない迎撃機は、その目的が限定されている為、
個性的な機体になることが多いのですが、
この雷電は特に異色な機体だったと考えています。
コメント 0